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講演を行ってきました
2012.05.01
皆さんこんにちは。
よこがわ歯科 院長の三分一です。
3月17日(土)に、広島市歯科医師会公衆衛生部委員として、西区の山田地区集会所で地域の高齢者対象に、約1時間ほど講演をしてきました。
題名は 「お口の健康と認知症予防」 です。
平成22年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)によると、介護が必要になった原因に認知症が2番目に多いことがわかります。
認知症の中にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症の2種類がありますが、歯の数が少なくなり、かみ合わせが難しくなると、特にアルツハイマー型認知症が発症しやすくなることがわかっています。
かみ合わせが難しくなると、食事がしづらくなり、飲み込みにくくなります。
ここで、上の歯と下の歯をかみ合わせず、唾液を飲み込んでみてください。
難しいことがわかると思います。
歯が少なくなっても、入れ歯やブリッジなどでかみ合わせをつくることは大事ですよね。
飲み込むことを専門用語で嚥下(えんげ)といいます。
飲み込む機能(嚥下機能)が低下すると、誤嚥を起こしやすくなります。
誤嚥では唾液誤嚥が最も多いといわれ、高齢者は喉の反射が低下し、就寝時に唾液の不顕性誤嚥(むせや、咳といった症状がない誤嚥)を生じます。
結果、誤嚥性肺炎を生じやすくなります。
日頃のご自身のセルフケアとかかりつけの歯科医院で定期的なプロフェッショナルケアをうけることは誤嚥性肺炎の予防につながります。