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歯と認知症の深い関係

2013.12.25

みなさん、こんにちは。院長の三分一です。

今年もあとわずかとなりました。一年が早いものです。

突然ですが、日本の認知症患者は全国で推定患者数何万人だと思いますか?

厚生労働省が今年発表したところによると、推定462万人です。

去年(2012年)の全国の高齢者(65歳以上)の数は3079万人。

高齢者の15%が認知症という診断結果から、3079万人の15%である462万人という数がはじき出されました。

現在のところ、認知症を治す治療薬は見つかっていません。

したがって、予防することが重要になってきます。

認知症には、大きく分けて 脳血管型認知症 と アルツハイマー型認知症 があり、
特にアルツハイマー型には 歯の喪失と深い関係 があります。

歯を喪失し噛み合せがうまくできなくなると、脳内でβアミロイドが増え、その結果アルツハイマー型認知症が発症しやすくなると言われています。

むし歯や歯周病で歯を失うことも悲しいことですが、歯を失うことで認知症になりやすくなることが生活をする上でもっと悲しいことになります。

歯を失う原因の約40パーセントは歯周病です。

平成23年に実施された歯科疾患実態調査によると、軽い歯周病の人も加えた成人の有病率は約80%で患者数は8000万人以上にもなります。

歯周病ほど患者数の多い感染症はほかにありません。歯周病は世界で一番患者の多い感染症なのです。

こんなにも患者数の多い歯周病ですが、一体どのくらいの人が「自分は歯周病」と自覚しているのでしょうか?

2006年のサンスターの調査では、40~60歳代で歯周病を自覚していない人が6割前後もいるという結果でした。

ですから、定期的にかかりつけの歯科で健診してもらうことが重要です。

広島市歯科医師会と広島市は、あなたの健康を守る事業の1つとして「節目年齢歯科健診」を行っています。ぜひ参考にしてみてください。

参考
http://magald.com/column/n31-462man.php 認知症で要介護にならない脳トレ予防の老年若脳
http://www.mouth-body.com/school/classes/period/O08001 サンスター Mouth&Body PLAZA